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「温泉法」では、ラジウムやラドンを含む温泉を「放射能泉」として定義しています。
温泉であるからには、まず水温が25度以上あること。その上で、温泉1キログラム中に
① ラドンが74ベクレル(= 5.5マッヘ)以上 または、
② ラジウム塩が0.00000008ミリグラム以上
含まれるものを定義としています。
さらに昭和54年からは、新泉質名としてこの放射能泉がさらに細かく分類されたため、
① 単純放射能泉 ラドンが50マッヘ以上
② 単純弱放射能泉 ラドンが8.25マッヘ以上、50マッヘ未満
と掲示される場合もあります。
村杉温泉共同浴場周辺には、3つの源泉が集まっており、中でも2001年に発見された3号井は、
国内最大級の204.7マッヘ
ある有名温泉研究者が、「国宝級!」と感嘆したのもうなづける話です。
「ラジウム泉」「ラドン」については、古くからその効能が実証され、メカニズムの解明も進んできました。もっとも有名なのは三朝温泉にある岡山大学病院三朝医療センターでの温泉療法の実践と研究。一九九二年、同大学の御船政明氏は、「三朝温泉の住民のガン死亡率は、全国平均や周辺よりも低い」と発表しました。
ホルミシスHormesis とは、ギリシャ語のホルモHormo(刺激する、促進する)からきたもので、1978年、当時ミズーリ大学のトーマス・ラッキー生化学教授の著書で発表された概念で、「生物に対して通常有害な作用を示すものが、微量であれば逆に良い作用を示す生理的刺激作用」をいいます。
ラッキー教授は放射線の生体作用についての研究結果を解析し、結論として「少量の放射線は免疫機能を向上させ、体の活動を活性化し(中略)、老化を抑制して寿命を延ばすなど、いろいろな面で生物学的にみてよいバイオポジティブな効果をもたらす」(みんかつ2006 前掲の阿岸博士論文より)としています。